DAZ StudioのdForceによる物理シミュレーションにはOpenCL対応が必要ですが、Paperspace Advancedではできなかったので、GCPのNVIDIA仮想Windowsで試したところ可能だったので紹介します。
はじめに
以下の記事で、JKモデルの髪とスカートの裾が風になびいているように手動(モーフィング)で設定しました。
ここで使っている髪とJK制服はdForceに対応しているので、よりリアルな物理シミュレーションが可能ですが、従来3DCGで使っている仮想Windows「Paperspace Advanced」ではdForceに必要なOpenCLに対応していないのでdForceが使えませんでした。
そこで、今回はGoogle GCPのNVIDIA仮想Windowsで試したところ、OpenCLに対応していてdForceによる物理シミュレーションが可能なことがわかったので紹介します。
dForce物理シミュレーション結果
物理シミュレーション前のポーズは以下です。アニメーションでジャンプ中のポーズにしました。
物理シミュレーション中は以下です。約3分で完了しました。
物理シミュレーション後は以下です。
髪と胸のレース、スカートの裾が、シミュレーションの前と後で変化しているのがわかります。
GCP仮想Windowsの使い方
以下の記事でWindows PCから設定してリモートで使う方法を紹介しています。初心者にはややハードルが高いので、Paperspaceから始めると良いです。
DAZ Studioの「Simulate」タブの「Advanced」タブでOpenCLに対応したGPUであることが確認できます。
今回は特にシミュレーションの設定をせずに、デフォールトの設定のままで右上の「Simulate」ボタンをクリックしましたが、必要十分な物理シミュレーション結果が得られました。
昔のPoserでやっていた頃と比べると、あまりにも簡単に高速にシミュレーションできるので驚きましたが・・・
レンダリング作品
Irayによるレンダリング結果は以下です。
背景写真と合成した作品は以下です。
雪景色に夏服と無理のある組み合わせではありますが・・・
まとめ
GCPのNVIDIA仮想Windows環境には、FaceGenやJK 3DCGに必要なコンテンツなどはインストールしていないので、これからインストールして髪とJK制服に風を当てて物理シミュレーションをしてみたいと思います。
Google GCPの仮想Windowsは最初の1年間は300ドルまで実質無料で使えるので、初心者が試すには良いかもしれません。仮想マシンのスペックも必要に応じて変更が可能で、後からストレージの容量を増やすことも比較的簡単にできます。(容量を増やすと毎月の課金額が増えるので注意が必要です)
ChromebookやCloudReadyからGCPのNVIDIA仮想WIndowsにChrome Remote Desktopアプリで直接接続して、全画面表示することであたかも高性能なWindows PCを使っているような使い方ができます。
ではでは、きらやん